大学での勉強ってどんな感じ?~水文科学編その2~ | 東進ハイスクール つくば校 大学受験の予備校・塾|茨城県

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2023年 2月 27日 大学での勉強ってどんな感じ?~水文科学編その2~

皆さんこんにちは!
月曜日担当の澤です。

 

 

今週は先週予告した通り、水文科学の授業ではどのようなことを学ぶのか、ということについて詳しくお話していきたいと思います。
とはいえ、水文科学という学問分野の中にも様々な領域があり、ブログではとても伝えきれない、というのが正直なところです。
今回は、私自身が今年の秋学期に履修した流域水文学について簡単に紹介します。

 

皆さんは流域と言われて、その正しい定義を説明することはできますか?
高校の地理の授業などで耳にしたことはあるけれど、定義と言われるとちょっと自信ないかも…という人も多いかと思います。私自身も大学に進学するまではそうでした。

 

流域という言葉は、流域界(分水界)によって囲まれた領域を指します。
ちょっとイメージしにくいですね。
まず、河川を思い浮かべてください。降水があったとき、ある場所に降った雨は地形や地質の影響を受けて、近くの河川へと流れていきます。この領域に降った雨はこの河川に流れ込むよ、という、その領域が流域と呼ばれると思ってもらえるといいのではないでしょうか。

 

私が授業内で特に興味深いと思ったのは、流域内での土地利用の変化が河川や地下水面に与える影響です。
地下水面の低下という結果ひとつとっても、その背後には農業・工業用地からの汲み上げ、人口増加に伴う地下水利用の増大、不透水面の拡大による降水の浸透量減少など、さまざまな要因があります。
それらをひとつひとつ丁寧に学ぶことが出来て、とても面白かったです。

 

流域の構造について理解を深めると、私たちの生活にも大きくかかわる水害についての理解も深めることが出来ます。
特に河川の近くに住んでいる人々にとって、水害についての理解を深めて対策を講じることは非常に重要です。そういう点では、社会的な意義が非常に大きな学問分野なのではないかな、と思います。
自然科学に加えて社会貢献に興味がある方、ぜひ一度、筑波大の水文科学分野のHPを覗いてみてください。ここでの紹介より詳細かつ興味深い情報が得られると思いますよ!

 

 

次週は水文科学分野の実験・野外実習について紹介したいと思います。
少しでも魅力が伝わればうれしいです!

 

 

明日のブログ担当は高木先生です。

お楽しみに!!