大学での勉強ってどんな感じ?~水文科学編その3~ | 東進ハイスクール つくば校 大学受験の予備校・塾|茨城県

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2023年 3月 6日 大学での勉強ってどんな感じ?~水文科学編その3~

皆さんこんにちは!

月曜日担当の澤です。

 

さて今回は水文科学編の最後として、私自身が今年度参加した実験や野外実習のことについてお話したいと思います。

 

 

水文科学分野の授業でも、大気科学分野の授業同様、春学期と秋学期にそれぞれ授業があり、それに加えて長期休み期間中の野外実習がある、という感じでした。

 

水文科学分野の授業では、私たちの生活に欠かせない水について学ぶ、ということは、先々週や先週のブログでお話した通りです。

では、実験の授業ではどんなことをやっていると思いますか?

私自身3年生になるまでは学期をフルに使って実験を行う機会がなく、正直よくわからなかったのですが、今年に関しては、学内の井戸や学外の河川での測定や、研究室での分析の様子などを学ぶことができました。

 

特に印象に残っているのは同位体分析の授業です。

水文科学分野の授業を取っていると、同位体分析によって水の起源を調べる、という研究自体にはよく触れます。

同位体については高校化学の教科書の最初の方で学ぶと思います。特に放射性同位体について、その分析をすることで年代測定ができる、ということは、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

採取した水の同位体分析を行うことで、その水がどんなルートを通って採取場所までたどり着いたのか、その水はどのくらい標高で降水として地上に到達したのか、といった情報が得られます。詳しい説明は割愛しますが、知識として知ってはいたことを実際に目の前で確認したり、得られたデータから考察を進めたりと、非常に興味深かったです。

 

水文科学に限ったことではありませんが、教科書や講義で身に付けた知識を自分の目で確認したり、自分の手で再現したり、といったことは、大学の実験の授業の魅力のひとつだと思います。

理系学部に進学する皆さん、ぜひ大学では実験の授業も履修してくださいね(必修科目になっている場合が多いと思いますが)。

 

さて、来週からは、環境動態解析学分野のお話に移っていきたいと思います。

ぱっと分野の名前を聞くだけではどんなことを研究するのかイメージが湧きにくいと思います。私もそうでした。ですが、私たちの生活にも深く関わっている分野です。簡単ではありますが、勉強できることやその魅力をお伝えできればと思います!

 

明日のブログ担当は高木先生です。

お楽しみに!