高3の夏休み、ほとんど毎日東進に通っていました。開館と同時に入り、閉館までこもる日々。夏季合宿や特別なイベントにも参加せず、ただひたすら東進で勉強する毎日でした。
高1・高2の夏は、正直勉強なんてほとんどしていませんでした。1日5分もやらない日があったし、そもそも「勉強しよう」とさえ思っていなかった時期もあります。
だからこそ、高3の夏は自分の中で「本気で変わる」と決めた大切な時間でした。
僕は1日13〜14時間程度を目安に勉強していました。開館前の早朝にも勉強していたし、移動中ですら単語帳や計算練習、読むだけで頭に入る教材を活用して、1分1秒も無駄にしたくないと思っていました。
私は正直、すごく受験勉強において苦手なことが多かった記憶があります。
受講もあまり取っていなかったので、僕自身スタートラインはかなり後ろの方でした。
ですが、東進の先生がずっとそばについてくれて毎日サポートしてくれたり、東進の受講を通して基礎から丁寧にやり直すことができました。
特に、基礎を徹底的に固められたことは、本当に良かったと思っています。理系科目の物理は、最初は全然理解できませんでした。原理や法則がぼんやりしていたまま、ただ問題を解くだけで「なんとなく」進めていたのですが、それは時間の無駄であったと今でも感じています。勉強をするうえでしっかりと考えて、理解することの大切さを思い知りました。
私がやっていて良かったなと思うのは、「1日のふりかえり」を毎晩やっていたことです。「今日、無駄な時間はなかったか」「もっと効率の良いやり方はなかったか」と時間の使い方を毎日見直していました。
僕は多くの受験生がやっている勉強法である、まとめノートを作ることが苦手でした。書くことにこだわってしまって、勉強じゃなくて作業になってしまうからです。
なので、ノートにまとめるのではなく、過去問に直接メモを書いたり、気づいたことをその場で残すようにしていました。これが自分には合っていたと思います。私は受験勉強を始めた頃、特に将来やりたいことがあったわけではありません。むしろ、嫌なことから逃げてばかりだったし、ずっと自信もありませんでした。
でも、東進で勉強していく中で、「頑張るって、楽しいかも」と思えるようになりました。結果ばかりを気にせず、「今、自分がやるべきことをやる」という感覚が、少しずつ自信を育ててくれたんだと思います。
当時、私のクラスには国立大学を目指している人がいなくて、「私が受かれば常総のフロンティアコースで初めての国立合格者になれる!」という気持ちも、モチベーションのひとつになっていました。
受験生はもちろん、高1・高2のみなさんにも伝えたいことがあります。
「勉強の意味なんて分からないし、やりたいことも決まってない」――私もそうでした。でも、だからこそ、今は深く考えすぎずに「とりあえずやってみる」ことが大事です。
いきなり長時間やらなくてもいい。1日何分でもいいから、自分で「これだけはやる」と決めて、少しずつ積み上げていってください。
その積み重ねが、きっと後から自分を支えてくれる力になります。