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2023年 2月 13日 大学での勉強ってどんな感じ?~大気科学編その3~
皆さんこんにちは!月曜日担当の澤です。
さて今日は、大気科学編としては最後です。私が今年度履修した実験・野外実習についてお話します。
実験の授業は2年生からあるのですが、割り当てられた授業のコマ数的にも、実質的なスタートは3年生になるのかな、と思います。
春学期の大気科学実験では野外観測、秋学期はコンピューターを用いたプログラミングを学びました。私は中高で地学を学んでおらず、物理や化学の授業でも実験をすることはなかったので、非常に新鮮でした。
話したいことはいろいろあるのですが、今回は秋学期の野外実習に絞ってお話したいと思います。
授業を担当してくださった先生が登山好きであることもあり(?)、野外実習では筑波山登山を行いました。もちろん登山だけではなく、途中途中で温度計を用いて斜面における気温を測定していました。
ところで皆さん、斜面温暖帯という言葉を聞いたことはありますか?
対流圏について考えたとき、「上空では気温が低い」ということは、皆さん感覚的に分かっていることだと思います。しかし、筑波山のようになだらかな斜面が見られる山では、標高が低い場所に比べて高い場所の方での気温の方が高くなることがあります。詳しい説明は筑波大の植田先生のHPを見てもらえると非常に分かりやすく説明されているので、興味のある方はぜひ。
実際に、筑波山の中腹は周囲に比べて温暖であり、それを活かして観光目的のみかん園が見られます。
私たちも登頂したあとに訪問しました。登山後のみかんは非常に美味しかったです(笑)。
それはともかくとして、身近な山であるにも関わらず、私は筑波山がみかん栽培の北限であることや、その背景に斜面温暖帯があったことを全く知らなかったので、非常に勉強になりました。身近なところにある素朴な疑問を大切にすることが自然科学の一歩なのかな、と考えもします。
大学での勉強は、大学の教室に留まらず、外に飛び出していくことも多いです。
機会が巡ってきたらぜひいろいろなことに挑戦してみてください!!
次回からは水文科学についてお話します。
水文科学?って何だ?と思っている読者の方も多いかと思いますので、まずはどんな分野なのかということからお伝えしていきます。読んでいただければ嬉しいです!
明日のブログ担当は高木先生です。
お楽しみに!
2023年 2月 3日 不断前進のまつもとブログVol.2 ~最近の生活事情~
皆さん、こんにちは!金曜日担当の担任助手1年の松本です。
先週からブログの連載が始まりまして、今回は第2回です。試験が終わるまではゆるっと最近の事情について書いていきたいと思います。今回は特に短文ですが、お許しを。。。
前回のブログでも触れましたが、僕は現在期末試験真っ最中で来週の月曜日まで試験が続きます。自分の学科は夏と春の長期休み前にまとめて期末試験が設けられており、今は秋学期分の試験が行われています。夏と比べての大きな違いは、今回の試験はそれほどかつかつに進んでいるわけではないということです。
実質の試験日は3日間なのですが、一般入試・土日などで試験ごとの間が中2日開きます!そのため、日程に少々余裕ができており、次の試験日までは猶予があると捉えることも可能です。
しかし、時間があるから、大丈夫という感じで勉強のテンションを下げてしまうと、あっという間に貴重なはずの勉強時間がなくなってしまうなんてことも起こりえます。試験前に日程が発表されたときに試験ごとに2日開くと分かると、時間ができる!とか言う声もあるし、その反面テスト期間が長いから、集中力が切れそう・・・など僕の友達からも様々な声が上がっていました。
感じ方は人それぞれだと思いますが、僕個人的には後者で、期間が長く続のは試験という不安を長期にわたって抱えることにもなりますし、テスト期間中の勉強はこれまでの確認を短期間でバッ!とおさらいして臨みたいのであまり好ましくは感じていないです(笑)早く終わったらなーって。やはり、妙に長く感じてしまいますね・・・
期末試験が終わり、そのあと翌日に1日授業を挟んだのち1年次の全日程が修了し、春休みへと入ります!
本日試験2日目が終わり、残すは月曜日の3科目です!!
ラスト皆さんが校舎で頑張る姿を見ながら、僕自身も頑張ります。次回は、1年次の学びを振り返りつつ、進めていきます!!また来週!!
さて、月曜担当の澤先生にバトンタッチします!!
2023年 1月 30日 大学での勉強ってどんな感じ?~大気科学編~
皆さんこんにちは!
月曜日担当の澤です。本日は前回予告した通りに具体的な勉強内容を紹介していきます!
今回を含めて3回、大気科学についてお話していこうと思います。
大気科学分野の研究については、私たちの普段の生活にも生かされています。
例えば、皆さんが利用している気象予報についても、大気科学、とくに気象学の知見を基に行われています。
昨今取り沙汰されることが多い地球温暖化について、その予測は大気力学や気候システム学の知見を基に行われています。
紹介したいことはいろいろあるのですが、今回はその中でも気象学に絞ってお話します。
そもそも気象学とは?大気力学とか気候システム学とか言われても何が違うのか分からない!という人も多いかと思います。私も正しい説明ができるかと言われたら正直怪しいです(本当はよくない)…。
学問的な定義については専門書等に譲るとして、大まかな認識としては、扱う現象のスケールによって区分されると思ってもらっていいのではないかと思います。気象学は比較的小さなスケール(マイクロスケール、メソスケール)の大気現象を扱う学問です。
興味を持ってもらえそうな話題…ということで、春学期に気象学の授業を受けた中で、割と自分の中で衝撃を受けたことについて紹介してみようかと思います。
地理選択の皆さんは、教科書の比較的前の方のページでフェーン現象についても学んでいるのではないかと思います。
高校の教科書的では、フェーン現象は「空気塊が山を越える際に雨を降らせ、反対側の斜面を乾いた空気が下りる」という現象であると説明されます。この説明を聞くと、「フェーン現象って降水とセットなんだ!」という認識になりますよね。
ですが、実はそうではないんです…。
フェーン現象が頻繁に見られる富山県での研究で、降水を伴うフェーン現象は全体の1割にも満たないことが明らかになっています。
そもそも、フェーン現象は大きく分けて2通りの仕組みで起こります。
1つは先ほど述べた通り、教科書に記載がある、降水を伴うものです。湿った空気塊が山にぶつかって斜面を上ると気温が下がり、水蒸気が凝結して雨を降らせます。雨を降らせた後の乾いた空気が反対側の斜面を下って、反対側の斜面の風下では気温が上がります。
もう1つは雨を伴わないもので、もともと高所にある空気が斜面を下りて気温が上がります。
後述のパターンがフェーン現象としては主であり、先行研究でもそれが知られていますが、なぜか日本の地理の教科書では降水を伴うものが主体のような記載が多いらしいです。不思議ですね…。
より詳しい研究内容を知りたい人は、ぜひ筑波大学の日下博幸先生のHPや関連記事・論文に目を通してみてください!
身近な(?)例としてフェーン現象を挙げましたが、このように、高校で学んで当たり前だと思っていたことが実はそうではない、あるいは間違っている、ということもあります。
大学での勉強はより専門的になるので、高校までの勉強とはまた違った楽しさがあります。皆さんにもぜひ、実感していただきたいです。
次回のブログ担当は高木先生です。
お楽しみに!
2023年 1月 27日 不断前進のまつもとブログVol.1 ~最近の生活事情~
みなさん、こんにちは。元ブログ3000字writer担任助手1年の松本です。
今回からブログの連載が始まったということで、毎週金曜日の担当は僕です。第一文が「元ブログ3000字writer」という肩書きのもとで始まったのは、これまでのブログの字数が多すぎるという実態からついた異名でしょうか。ついに連載ということで一回の文字数が以前よりかは減少すると見込んで「元」という言葉がついているようです。
これから数回は僕の大学での専攻、まだまだマイナーな理学療法学についてどんなこと勉強してるの?というのが少しでもご理解いただけるように紹介していきたいと思います。
いよいよ、第1回目スタート!今回は、最近僕がどんな生活してるの?がメインです。くだらない内容になってますが、僕のテストが終わるまではゆるっといきます。
さて、今週は特に冷え込みが増しておりますが、体調崩さずに毎日過ごせていますでしょうか??僕自身はというと、そんなに元気と言える状態でもないですが、病的な状態にはならず過ごしているといった感じです。なんでこんな状態になっているかというと、来週から学年末の試験があり、それの勉強に今まで以上に力を注がないといけないということが1点。
もう1点は、他にやらねばならないことがたくさんある状態だからです。
前者はというと、今回試験科目が必修4科目と選択3科目の計7科目あります。しかし、僕の学科は非常にかつかつな状態で学びが進み、選択だから、、、なんてこと言って落単すると、余計に笑えない状態になってしまうからです。というのも、前期もですが特に来年の今の時期は計11科目の必修科目の試験が待ち構えているせいで「選択科目の単位が足らん…!」なんて言ってられない環境に叩き込まれるからです(笑)
まあ、ここでいろいろ言っても特に状況が変わるわけではありません。じゃあなんで冒頭こんな話をしたのかというと、自分の状況が、勝利の方程式に沿って学習を進めている皆さんとある意味似ているからです。
この時期にこんなことを学び、試験の実際はこんな感じであるといったように最終到達点が決まっていて、そのために今しなければならない勉強はこれであるといった感じで長期的なイメージがすでに分かっています。
だからこそ、皆さんが第一志望校に合格するために逆算して勉強に励んでいるのと同様、僕自身も来年は正念場の年であることを忘れることなく、時期ごとにやらねばならない勉強を逆算して最後試験をパスできるよう、今この時期から勉強していきたいと思っています。状況は似ていますね!!!
しかし、やはりまずは来週に控える今年度末の試験です。頑張ります🔥
そして、後者ですね。これは端的に言えば、テスト前のこの時期に大学側に課される課題が多いということです。レポートやらプレゼン数個やら実技課題やら今まで影を潜めていた者たちが試験2週間前あたりから、急に出てきて何をしていても他のことが気になってしまい、集中できないことが多いです。
まあ、全教科まとめの時期に入っているからこそですかね。本日の4限をもってこれら諸々がすべて終わり、いよいよガッツリ試験勉強に時間がさけるようになりました。ここまでの学習の確認をしっかりと行いつつ、暗記⇆理解のバランスを意識し、何をおさえるべきなのかをしっかりと考えながら勉強したいと思います。
筆記試験のための知識でもあると同時に、将来臨床にでていくための基礎知識でもあるからこそ、ここで抑えきるということを意識します。冒頭の話に戻る感じですが、来年はまた別に力を入れなければならない科目も多いですからね。
今回はこの辺にして、また来週お会いしましょう!
土曜日と日曜日の更新はお休みで、また来週の月曜日から再開します。
担当は澤先生です!
お楽しみに!!
↓ ↓↓ ↓ ↓ 以下はまだ東進ハイスクールに入っていない生徒の皆さんへのご連絡です!!! ↓ ↓ ↓ ↓
みなさん、こんにちは!
東進ハイスクールつくば校です。
東進では、
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2023年 1月 26日 学校ではそもそも授業がない地学のお話 〜イントロは大根のクイズ〜
みなさんこんにちは、つくば校担任助手の井上です。
ひょんなことから、毎週木曜の週刊連載を担当することになりましたので、是非是非みて行ってくださると嬉しく思います。
この連載にあたって何をしようか考えたのですが、私が書きたいようなことをつらつらと面白そうな形で書いていこうかなと思っています。内容としては、私の専門である地球科学を主軸に、みなさんがあんまり普段見かけなさそうなテーマを集めてみようかなと考えています。似た内容をテーマにとる澤先生とは、上手くテーマを区別して頑張っていきますので、両方のブログをぜひ見てください。これを通じて、地球科学の面白さがどこにあるのかをみなさんに知っていただけたら万々歳、これで地学で受験します、なんて生徒が出たら涙ちょちょ切れます。また他には、なるべく正確さも気にして情報発信していくつもりですが、時には間違えてしまうこともあるかと思います。なので完全な鵜呑みにはしないよう、この文章合ってるのかなと思考し、判断できる賢い読み手になってくれるとありがたいです。
さて、連載の初回ということでここではまだ専門的な話はせず、導入、それもあらゆる学問に通じることから書いていきます。みなさん、大根って知ってますか?もちろん知ってますよね。スーパーに行けばすぐ目につく、味噌汁やおでんに入れて美味しいあの野菜です。そんな大根に関するクイズを2つ、みなさんに考えていただきます。では第一問。
Q1 普段食べている大根は、植物のどの部位でしょうか?
名前が答えですね、根っこです。茎や葉っぱじゃありませんよ。大根は根っこの中でも主根と呼ばれる木の幹のような部位に当たります。そして、木の幹から枝が伸びるように、この大根からも側根と呼ばれるチョロチョロした小さな根っこが生えていきます。では、お次が本題、この側根に関する出題です。第二問。
Q2 大根から出る側根は、次のうちどのように生えてくるでしょう?
1, 全体から満遍なく生える
2, 縦の筋状に生える(大根の長辺に沿う)
3, 横の筋状に生える(大根にぐるぐる巻きつく感じ)
4, 大根の先端からまとめて生える(茎のない方)
さて、どうですか。イラストで分かりやすく示せないので、想像して回答してみてください。パッと答えられたら素晴らしいですが、みなさん、意外にわからないのではないですか?
そして、気になる正解はというと、、、2番です!おいおい、ほんとにそんな生え方するのか?と気になる方は、実際にスーパーに行ってみるとその様子が見て取れますよ。
そう、スーパーで見ている光景の中に答えがあるわけです。みなさんが普段目にして美味しく食べているはずの野菜ですら、細かいところを突っ込まれると正解しにくくなる。この話からみなさんに伝えたいことが、「素朴に観察することの大切さ」です。
みなさんは日頃いろいろなものに見て、触れていると思います。あまり接点のないものもあれば、大根のようにとても身近なものもあるでしょう。そんな身近なものを熟知している、知り尽くしている、そんな気になっていませんか?どんな些細なものでも、すべてを知るということはとても困難なことであり、実際に知っていると思い込んでいた大根に足を掬われることだってあります。
このような雑学をたくさん覚えろ、全てのものを観察し尽くせ、なんて言いたいわけじゃありません。そんなことは東大王にしか務まらないでしょう。そうではなく、みなさんには気になったこと、興味のあることだけでいいので、それを「素朴に観察して」ほしい。そうすれば、今まで見えてこなかったものがきっと、みなさんの目に映るはずです。どんなに些細でも、このような気になったものを観察して学ぶ営みを大事にしていってほしいと思います。
これは余談ですが、このテーマは私が中学に入って初めの授業の内容でした。そのことをぼんやりと覚えていたので、イントロにふさわしいと思いここで書かせてもらいました。みなさんの心に少しでも爪痕が残せたら嬉しいです。
さて、イントロということで少し全般的な、科学の初歩とも言える内容をお話ししました。これからも頑張って連載続けていきますので、乞うご期待!次回からはしっかり、地球科学していきますので、どうぞよろしく!
そして、明日のブログの担当は松本先生です。お楽しみに!!