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2023年 3月 20日 大学での勉強ってどんな感じ?~環境動態解析学編その2~
皆さんこんにちは!
月曜日担当の澤です。
さて今日は、前回予告した通り、土壌の生成と元素動態について、私が学んだことをお伝えしていきます。もちろん私も専門家ではないので、より詳しく正確な情報が知りたい!と思ってくれた生徒の皆さんは、ぜひ筑波大学のHPを見に行ってください。
さて、皆さん、突然ですが、土壌とは何かご存知ですか?
もちろん私たちの身の回りには土があります。ですが、学問的な視点から「土壌」を見たことは少ないと思います。また、土・土壌といっても「どの範囲までを」単一の土壌として捉えるかといった疑問もありますよね…
土壌の定義について確認してみましょう。
「A層-B層-C層を基本とする各層の順序や厚み、形態を判別することができる程度の大きさを持つものを土壌の最小の単位(a soil)とする」
何だかよく分からない層の名前が出てきてしまいましたね。
そもそも土壌には層があります。私たちが普段目にしているのは一番浅い層で、微生物の働きによって枯葉が分解されるなどのプロセスを経て、有機物が集積しています。この層がA層と呼ばれます。その下にB層、C層があります。それぞれ特徴を持った層が積み重なっているのが土壌です。
身近なものですが、改めて考えて見ると奥が深いですよね。
筑波大学には、土壌に放射性同位体が吸着することを用いて、土壌がどのように移動しているのかを解明しようとしている先生や、放射性同位体がどのように土壌に吸着するのかを研究している先生がいらっしゃいます。ブログでは書ききれない、社会的意義が大きく、そして何より非常に興味深い研究について知りたくなった方はぜひHPを見に行ってください!
次回のブログでは実験・野外実習について紹介します。
明日のブログ担当は高木先生です。
お楽しみに!
2023年 3月 6日 大学での勉強ってどんな感じ?~水文科学編その3~
皆さんこんにちは!
月曜日担当の澤です。
さて今回は水文科学編の最後として、私自身が今年度参加した実験や野外実習のことについてお話したいと思います。
水文科学分野の授業でも、大気科学分野の授業同様、春学期と秋学期にそれぞれ授業があり、それに加えて長期休み期間中の野外実習がある、という感じでした。
水文科学分野の授業では、私たちの生活に欠かせない水について学ぶ、ということは、先々週や先週のブログでお話した通りです。
では、実験の授業ではどんなことをやっていると思いますか?
私自身3年生になるまでは学期をフルに使って実験を行う機会がなく、正直よくわからなかったのですが、今年に関しては、学内の井戸や学外の河川での測定や、研究室での分析の様子などを学ぶことができました。
特に印象に残っているのは同位体分析の授業です。
水文科学分野の授業を取っていると、同位体分析によって水の起源を調べる、という研究自体にはよく触れます。
同位体については高校化学の教科書の最初の方で学ぶと思います。特に放射性同位体について、その分析をすることで年代測定ができる、ということは、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
採取した水の同位体分析を行うことで、その水がどんなルートを通って採取場所までたどり着いたのか、その水はどのくらい標高で降水として地上に到達したのか、といった情報が得られます。詳しい説明は割愛しますが、知識として知ってはいたことを実際に目の前で確認したり、得られたデータから考察を進めたりと、非常に興味深かったです。
水文科学に限ったことではありませんが、教科書や講義で身に付けた知識を自分の目で確認したり、自分の手で再現したり、といったことは、大学の実験の授業の魅力のひとつだと思います。
理系学部に進学する皆さん、ぜひ大学では実験の授業も履修してくださいね(必修科目になっている場合が多いと思いますが)。
さて、来週からは、環境動態解析学分野のお話に移っていきたいと思います。
ぱっと分野の名前を聞くだけではどんなことを研究するのかイメージが湧きにくいと思います。私もそうでした。ですが、私たちの生活にも深く関わっている分野です。簡単ではありますが、勉強できることやその魅力をお伝えできればと思います!
明日のブログ担当は高木先生です。
お楽しみに!
2023年 2月 27日 大学での勉強ってどんな感じ?~水文科学編その2~
皆さんこんにちは!
月曜日担当の澤です。
今週は先週予告した通り、水文科学の授業ではどのようなことを学ぶのか、ということについて詳しくお話していきたいと思います。
とはいえ、水文科学という学問分野の中にも様々な領域があり、ブログではとても伝えきれない、というのが正直なところです。
今回は、私自身が今年の秋学期に履修した流域水文学について簡単に紹介します。
皆さんは流域と言われて、その正しい定義を説明することはできますか?
高校の地理の授業などで耳にしたことはあるけれど、定義と言われるとちょっと自信ないかも…という人も多いかと思います。私自身も大学に進学するまではそうでした。
流域という言葉は、流域界(分水界)によって囲まれた領域を指します。
ちょっとイメージしにくいですね。
まず、河川を思い浮かべてください。降水があったとき、ある場所に降った雨は地形や地質の影響を受けて、近くの河川へと流れていきます。この領域に降った雨はこの河川に流れ込むよ、という、その領域が流域と呼ばれると思ってもらえるといいのではないでしょうか。
私が授業内で特に興味深いと思ったのは、流域内での土地利用の変化が河川や地下水面に与える影響です。
地下水面の低下という結果ひとつとっても、その背後には農業・工業用地からの汲み上げ、人口増加に伴う地下水利用の増大、不透水面の拡大による降水の浸透量減少など、さまざまな要因があります。
それらをひとつひとつ丁寧に学ぶことが出来て、とても面白かったです。
流域の構造について理解を深めると、私たちの生活にも大きくかかわる水害についての理解も深めることが出来ます。
特に河川の近くに住んでいる人々にとって、水害についての理解を深めて対策を講じることは非常に重要です。そういう点では、社会的な意義が非常に大きな学問分野なのではないかな、と思います。
自然科学に加えて社会貢献に興味がある方、ぜひ一度、筑波大の水文科学分野のHPを覗いてみてください。ここでの紹介より詳細かつ興味深い情報が得られると思いますよ!
次週は水文科学分野の実験・野外実習について紹介したいと思います。
少しでも魅力が伝わればうれしいです!
明日のブログ担当は高木先生です。
お楽しみに!!
2023年 2月 20日 大学での勉強ってどんな感じ?~水文科学編その1~
皆さんこんにちは!
月曜日担当の澤です。
さて今週からは、水文科学編です!
まず今回は水文科学とはどんな学問なのか、大学3年生なりに紹介したいと思います。
私たちは普段から生活の中で水を使っていますよね。
地球上の水について考えたとき、最も量が多いのは海水ですが、そのほとんどはそのままだと私たちが生活に使うのが難しい水です。
私たちが水資源として利用できるのは淡水であり、大気中の水が降水として陸域にもたらされたときにアクセスできるようになる、ということになります。
また、水は使うと汚れます。
水環境は私たちの生活に強く影響し、また、私たちの生活に水環境が規定されるという相互作用があるのです。水環境を正しく理解することは、私たちの生活を維持していくうえで非常に重要です。
その役割を担うのが、水文科学なのです。
私自身は大気科学を学びたい、というモチベーションで地球学類に進学したのですが、入学後から今に至るまで水文科学も学ぶことで、その重要性や面白さを感じる機会が頻繁にありました。
最終的には大気科学専攻となりましたが、水文科学という学問を知らない高校生が多い(私もそうでした)ということは非常に勿体ないのでは、と思っています。
この記事を通して少しでも興味を持ってくれる高校生の方がいたら嬉しいな、というモチベーションで書いていきたいと思います。
次回からは、水文科学分野の授業ではどんなことを学ぶのかについて紹介していきます!
明日のブログ担当は高木先生です。
お楽しみに!
2023年 2月 19日 共通テスト本番レベル模試がありました!
みなさんこんにちは!
東進ハイスクールつくば校担任助手の平須賀です。
本日2月19日、東進ハイスクールでは、
共通テスト本番レベル模試が開催されていました。
共通テスト本番レベル模試とは
大学入学共通テストと同じ出題形式・レベルの本番レベル模試のことを言います。
つくば校の生徒は先月受験した共通テスト同日体験受験のあと、その結果をもとに勉強計画をたて、
高校の定期試験のテスト期間と被っている生徒が多くいる中、計画的に勉強に取り組んでいました。
その成果がでていたら嬉しいですね!
次の共通テスト本番レベル模試は4月です!
一問でも多く問題が解けるように頑張りましょう!