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2022年 6月 21日 大学で学んでいること~筑波大学生命環境学群地球学類編~

こんにちは!担任助手の澤です。

6月も後半ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

筑波大はそろそろ期末試験週間が見えてきたくらいで、もしかしたら今が一番忙しいかもしれない…と思いながら過ごしています(笑)。期末試験対策は普段から計画的にすべき、ということは高校生と変わりません。今から(練習のつもりで)自分にとって効率のよい勉強方法を探しておけるといいかもしれませんね。

 

 

さて今日は、「大学で学んでいること」というテーマでお話したいと思います。といっても、学類1年生・2年生で勉強することについては以前何回か(大まかに)話した記憶があるので、もう少し具体的な話ができればと思います。

というわけで、つい最近(?)参加して面白いと思った実験について話そうと思います。より大まかな勉強内容が知りたい人がいたら、ぜひ筑波大学地球学類のHPに遊びに行ってみてください!私か尚滉先生に声をかけてもらっても大丈夫ですよ!

 

 

 

地球環境学専攻の3年生の授業に環境動態解析学実験という授業があるのですが、その中で、大型降雨実験という、防災科学技術研究所(以下、防災科研)の施設をお借りして行った実験について紹介します。

 

防災科研はつくば市にある研究所なのですが、一般公開などの機会で訪れたことがある人もいるかもしれません。地震や気象といった分野において、各災害についてのリアルタイム情報や解析結果を公開するなど、私たちの生活に密接にかかわる研究をしている研究者の方々が多数所属しておられます。興味がある人はぜひHPを見に行ってくださいね。

 

大型降雨実験は防災科研の大型降雨実験施設をお借りして行われました。福島第一原発事故以降に土壌の埋め立てを行った地域を想定した砂地(植生あり/なし)・土壌(植生あり/なし)エリアに200mmの降水を再現し、土壌侵食の様子と流出量を観察します。また、ドローンを飛ばし、上空から植生の様子(高さや被度など)を分析し、土壌侵食の様子や流出量との関係を考察しました。

 

この実験では、降雨を再現している最中に決まった時間土壌を集め、それを後々分析できるように雨を降らせていないエリアまで運ぶ必要があります。ホームページを確認してもらうとイメージが湧くかと思うのですが、実験施設自体は結構広く、土壌採取の間隔は1分ほどです。何が言いたいかというと、実験中、ものすごい強度の雨が降っている中を施設の端から端までダッシュしなければならない、ということです。皆でびしょびしょかつどろどろになりながら一生懸命土壌を運んでいました(笑)。童心に帰った感じで楽しかったです。

大学の施設では200mmの降雨を再現したり、土壌エリアを用意したりといったことは難しいと思います。つくば市にある大学だからこそ体験できたことだと思います。やはり近くに研究所があると実験に参加させていただけたり訪問させていただけたり、ありがたいですね!

 

今回は大型降雨実験について簡単に紹介しましたが、同じ授業内でリモートセンシングについて学んだり、林内と林外における降雨の様子・降雨内成分を比較・考察したりと、ひとつの授業で複数分野の研究を味見できるのがとても楽しいです。もちろんレポートは大変なのですが…(笑)

大学に入学したら、ぜひ積極的に「自分の頭で考える/自分の手を動かす」授業を取ってほしいな、と思います。楽しいと思える授業にきっと出会えると思うので。

 

 

次回のブログ担当は小野寺先生です。

お楽しみに!