夏休みに入る前に確認してほしい勉強に関するお話 | 東進ハイスクール つくば校 大学受験の予備校・塾|茨城県

東進ハイスクール つくば校 » ブログ » 夏休みに入る前に確認してほしい勉強に関するお話

ブログ

2022年 7月 15日 夏休みに入る前に確認してほしい勉強に関するお話

なさま、こんにちは。担任助手1年の松本勇人です。前置きなしの唐突な本題入りになります。

今回の共通のテーマは、「夏休み中の勉強法」です。おそらく、この前と後に担任助手の方々が各々の得意科目に応じて勉強法を書いてくれる気がすることと、そもそも皆さんが日々の勉強で自分なりに方法を見つけていることと思います。ですので、今回は各科目の勉強法の各論ではなく全体の方針、いわゆる概論のほうに目を向けて書いていきたいと思います。皆さんの日々の勉強の質の向上に少しでも寄与できればよいです!

早速ですが、夏休みと言えば「受験の天王山」とか、「1日15時間勉強がマスト」とか、僕の高校に至っては「夏を制する者が受験を制する」とか言われていましたが…夏は特に様々な都市伝説的な言い伝えがあるイメージ…というか、実際このようなことを耳にした経験がある方は少なくないと思います。

受験生の皆さんは、「1日15時間!?」「こんなの俺にできるわけないよ…」「この夏で私の受験の合否が決まってしまうの??」とか不安が募り、低学年の皆さんは来年・再来年のことを考えると少々ゾッとする気持ちになるという方もいるかもしれません。

結論から言うと、この言い伝えは半分正しいですが、その半面、うのみにしすぎてこの言葉の裏にある条件を見逃し、量重視の勉強をした場合は夏休みが終わった時の成績の伸びに欠ける恐れがあります。

以下では、

1.手段の自己目的化が起こってしまっていないか?

2.勉強をしていて頻発する論争:量 vs 質 どちらが大事なのか?

3.TOP層に夏休みは存在しない。

について書いていきたいと思います。

自分の今の現状を踏まえて、この夏に意識すべきこと、夏はこんな位置づけだということを理解して頂けたらと思います!

まず、1についてです。この言葉は前回の自分のブログで少し出てきましたが、少し踏み込んで見ていきます。

手段と目的の辞書的な意味は以下の通りでした。

手段:ある事を実現させるためにとる具体的なてだて。目的をとげるのに必要な具体的な方法。

目的:実現しようとしてめざす事柄。行動の狙い。その実現のために向かうことを予定される目当て、目標、理想。

これを日々の勉強に落とし込んで考えると、皆さんが抱く第一志望校合格は手段と目的のどちらでしょうか。第一志望校合格が将来の夢のための通過点と捉えれば話は変わってきますが、志望校合格は上の意味からも皆さんが日々勉強という行動を起こしている狙いであり、実現しようして目指していることに他ならないですよね!つまり、目的です。

第一志望校合格という目的のための日々の勉強がそれを実現する方法、そして入試で必要となる科目の受講・演習はより具体性を持つ手段にあたります。

・・・・・・はい。少々当たり前のことを言いすぎたでしょうか。

そう思っている人ほど注意してください。今一度今自分がしている勉強が自信をもって手段と言えるかを考えてみてください。どういうことかというと、「数学のワークを一冊完璧にする!」や「受講週15コマやってやる!」といった一見すると学習効果がありそうな立派な宣言も、その魅力的な響きとやり切った時の達成感から場合によってはこれが目的になってしまいかねません。当然全範囲の一通りの学習を進めるうちは上の二つのようなものが一つの指針になることもあり一概にダメだとは言いません。ですが大事にしてほしいのは、何をどのくらいやったかではなく、何を学んだかを考える癖をつけることです。そして、その学びの時間対効果をよく考え、いかに短時間で志望校合格に向けた必要な学びを効率よく得るかです。

少々話が進んでしまいましたが、整理すると突発的に思いつき、かついかにも効果がありそうな響きの勉強に入る前に、あるいはすでにそのような壮大なプロジェクトの最中にある人は、今一度それを終えたときに志望校合格に必要な学びを得られるようになっているかを確認して、あくまでワーク・受講といった手段に分類されるものがそれを淡々とこなすだけの自己満足、自己目的になっていないかしっかりと吟味した上で実行に移してください!!

夏休みということもあり、時間あるやん!じゃあなんか、んー・・・。青チャート一冊完璧にしちゃう?これできたら、間違いなく力つくやん!!的な感じで時間がある時には意外と頻発してしまいがちな要注意事案です!

んー。長くなりそうですが、、、いいでしょう!!次行きます。

皆さん。勉強に限らず、時間が有限の状況で物事を進めていかねばならないとき量と質どちらが大事になるでしょうか。

僕の結論から申し上げると、これに関しては明確に断言できかねるものになると考えています。

え、そんなの答えになってないよ、と思っていますよね。説明責任を果たします。

優秀な成績をとっている人のことを考えてみると、明らかにその人にとって質が高い勉強ができていることは確かですし、こう考えてみると自分は質が低いからダメなんだ。もっと質を高めていく必要がある、と思うことは当然ですがその、成績が良い人の質の高さは何ゆえでしょうか。

これは、明らかに量によるものです。自分に合った質が高い勉強をしていくために勉強量が必要であるということです。

どういうことかというと、その人の質の高さはこれまでに「この勉強法はこんないいことがあるが、その反面こんなデメリットがある」、「じゃあこっちを試したらどうなる?」などといった質を高めるための莫大な勉強の実行⇆分析のサイクルの繰り返しの賜物であるということです。

これは、受験生だけでなく低学年の皆さんも読んでいるということであえてこの内容を今回のブログに書きました。勉強は早期から開始したほうが良いとされている理由の一つになると思いますが、低学年の皆さんはもちろん、受験生の皆さんも秋以降の勉強の質を高めていくために普段効果が感じられないと感じている科目は勉強量が確保できる夏に質を高めていくための量を確保してほしいと思います。

ラスト、3つ目です!少々過激な言い方になってしまいましたが、これは本当に自分に合った勉強ができている人は、それを夏休みという名前のついた期間であっても学校がある日と変わらず日々淡々と実行に移しているということです。夏休みだから、成績が絶対上がるとかいう、絶対〇〇系は何も存在しません。

豊富にある時間の中で自分が正しいと思う勉強を毎日の勉強と同じく正しく実行するのみです!

さて、最後になりますが、これら3つを自分なりに解釈し直し、夏休みという時間の暴力を味方につけ、自己最高レベルの努力を遂行して成績を伸ばす有意義な期間にしてほしいと思います!! 

はい、終わりでーす!

次回は、自慢の右ストレートを武器に活躍中の井上兼進先生です!!

化学の勉強法についての話が聞けるかも??