二次私大の過去問、それは遠回りに見せかけた最短経路 | 東進ハイスクール つくば校 大学受験の予備校・塾|茨城県

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2022年 8月 15日 二次私大の過去問、それは遠回りに見せかけた最短経路

皆さん、こんにちは

東進ハイスクールつくば校の担任助手2年の井上です。

夏の盛りはどうやら過ぎていったようですが、まだまだ暑さは残っていきそうですね。夏の暑さに負けないよう、体調を整えつつ日々頑張ってください!

 

さて、今回は2次私大のお話ということで、過去問に取り組む意義について話していきます。

皆さん、過去問は好きですか?大多数は嫌いだと思います。僕も夏時期の過去問は大嫌いでした。

なんで結果出ないのにこんな演習するんだ、なんで基礎が固まっていない状況下でやる必要があるのか、なんで共通模試が近いのにこんな関連性の薄い過去問に着手するんだ。不満たらたらなことだと思います。

 

まあしかし、しかしですよ、過去問に取り組まない理由を演習結果の酷さや基礎の不安定さに求める、それだけはお門違いというものです。

考えても見てください。皆さんはここから受験に至るまでで、志望校を越える、あるいはそこに比肩するタイミングはいつ来るのか、と。

余裕綽々で受かっていく人を除けば、それは受験の直前期に当たる時期になると思います。

皆さんの理屈で言えば、受験の直前期になってようやく過去問と対峙する、そういうことになります。

しかしそれで十分な演習を積めるのでしょうか。

 

否。日々過去問に取り組む皆さんなら、その演習時間、そして復習に費やす時間の多さはご存知でしょう。

直前に取り組もうものなら10年分と満足に解かずに本番を迎えます。

何より、過去問という”今まで出ただけで今年はほぼ出そうにない”問題セットの演習に直前期の多くの時間を割くというのは愚策としか言えません。

類題の演習や弱点の復習をしている方がよほどマシです。

 

長くなりましたが、そんなわけで、過去問に触れるなら直前期よりもっと前がベターです。

(ここまでの流れ、見返すと背理法っぽい流れですね。いやどうでもいいか。)

そして、直前期より前となると志望校レベルに届いてない状況で過去問と向き合うほかない。

そういうことです。ここは素直に受け入れてください。

 

そして、夏に過去問をする意義もあります。

皆さんにとって過去問とは”傾向を知らせてくれるけど、同じ問題はほぼ確実に本番で出ない”問題集です。

傾向を知る上では有用、しかし、それ以上のアドバンテージが得られるわけではない癖のある問題集。

だから、なるべく早く済ませるのです。美味しい傾向の部分を味わい、その中での自分の弱点を知るために。

弱点となる部分がわかれば、あとはそこを徹底的に詰めていけばいいのです。

 

演習結果が散々すぎて弱点増えすぎる、そんな指摘もあるでしょう。

しかし、弱点というのは全部をなんとかする必要はありません。

そんなことをしたら満点を取ってしまいます。前人未到の歴史的快挙です。

そんなものではなく皆さんは合格点を取りにいってください。それで受かります。

つまるところ、多少は落としても問題ないわけです。

なので、弱点が多かろうがいいんです。安心して、それを少しでも減らせるよう、そして頻出の分野はしっかり解けるよう、演習と復習をしていってください。

 

過去問演習は短期的に見て苦しい。それは確かです。

しかし長期的な視点で見れば、過去問を今のうちにやるべき理由が存在します。

なら、実行あるのみです。レベルが追いつかないなりにも、解き切ることを目指し、精一杯頑張ってください。

 

今日のブログは以上です。次回から新テーマでお送りしていきますので、お楽しみに!